47都道府県の2021年公立高校入試範囲の変化を調べてみた

中学生向け

今年度は新型コロナウィルスの影響を加味し、多くの都道府県で公立高校入試の範囲の変更が行われています。そこで全都道府県の公立高校入試範囲の変化について調べてみました。
例年と出題範囲が大きく変更がない場合、変更なしとしています。

また、都道府県によっては入試範囲の配慮などが発表されていない場合があります。その場合は未発表としています。なお入試選抜要綱などが発表されており、学習指導要領の中学修了までの内容と書かれている場合は出題範囲変更なしとしています。

各都道府県ですでに公表されている場合でも、今後の流行の影響で変更となる場合もありますのでご注意ください。

では各都道府県別に見ていきましょう。

北海道

入試日:2021年3月3日(水)

教科出題範囲から除外される内容
国語中学3年生の教科書で学習する漢字
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・相似な図形
・円周角の定理
・三平方の定理
・標本調査
英語関係代名詞のうち、主格の that、which、who 及び目的格の that、which
の制限的用法
※同様の働きをもつ接触節(SVによる後置修飾)も出題しない。
社会公民分野の以下の内容
・『私たちと経済』
・『私たちと国際社会の諸課題』
理科第1分野
・『運動とエネルギー』の「力学的エネルギー」
・『科学技術と人間』
第2分野
・『地球と宇宙』
・『自然と人間』

青森県(変更なし)

入試日:2021年3月5日(金)
出題範囲変更なし(ただし追試験の日程を追加)

岩手県(変更なし)

入試日:2021年3月9日(火)
出題範囲変更なし

宮城県

入試日:2021年3月4日(木)

教科出題範囲から除外される内容
国語変更なし
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・標本調査
英語変更なし
社会公民分野の以下の内容
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

秋田県(変更なし)

入試日:2021年3月9日(火)
出題範囲変更なし

山形県(変更なし※)

入試日:2021年3月10日(水)
出題範囲変更なし
※ただし、今後臨時休業が4週間以上生じた場合は国語・数学・理科・社会で出題範囲を変更する。

福島県

入試日:2021年3月3日(水)

教科出題範囲から除外される内容
国語書写に関する事項
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・資料の活用
英語変更なし
社会公民分野の以下の内容
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

茨城県(変更なし)

入試日:2021年3月3日(水)
出題範囲変更なし

栃木県

入試日:2021年3月8日(月)

教科出題範囲から除外される内容
国語変更なし
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・標本調査
英語変更なし
社会公民分野の以下の内容
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

群馬県

入試日:前期 2021年2月9日(水)
後期 2021年3月9日(火)、10日(水)

教科出題範囲から除外される内容
国語書写に関する事項
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・標本調査
・三平方の定理(前期のみ除外)
英語主語+動詞+what などで始まる節(間接疑問文)
社会公民分野の以下の内容
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

埼玉県

入試日:2021年2月26日(金)

教科出題範囲から除外される内容
国語中学3年生の教科書で学習する漢字・慣用句・四字熟語
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・相似な図形のうち、日常生活で相似な図形の性質を利用する場面
・円周角と中心角
・三平方の定理
・標本調査
英語
・関係代名詞のうち、主格の that、which、who 及び目的格の that、which の制限的用法(接触節も出題しない。)
・主語+動詞+what などで始まる節(間接疑問文)
社会公民分野の以下の内容
・『私たちと経済』
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

千葉県

入試日:2021年2月24日(水)、25日(木)

教科出題範囲から除外される内容
国語変更なし
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・標本調査
英語変更なし
社会公民分野の以下の内容
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

東京都

入試日:2021年2月21日(日)

教科出題範囲から除外される内容
国語中学3年生の教科書で学習する漢字
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・三平方の定理
・標本調査
英語関係代名詞のうち、主格のthat/which/who及び目的格のthat/whichの制限的用法
※ 同様の働きをもつ接触節も出題しない。
社会公民分野の以下の内容
・『私たちと経済』の「国民の生活と政府の役割」
・『私たちと国際社会の諸課題』
理科第1分野
・『運動とエネルギー』の「力学的エネルギー」
・『科学技術と人間』
第2分野
・『地球と宇宙』の「太陽系と恒星」
・『自然と人間』

神奈川県

入試日:2021年2月15日(月)

教科出題範囲から除外される内容
国語中学3年生の教科書で学習する漢字
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・標本調査
英語中学3年生で学習する英単語
社会公民分野の以下の内容
・『私たちと国際社会の諸課題』
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

新潟県

入試日:2021年3月4日(木)

教科出題範囲から除外される内容
国語書写に関する事項
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・標本調査
・三平方の定理(前期のみ除外)
英語主語+動詞+what などで始まる節(間接疑問文)
社会公民分野の以下の内容
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

富山県(変更なし)

入試日:2021年3月9日(火)、10日(水)
出題範囲変更なし

石川県(変更なし)

入試日:2021年3月9日(火)、10日(水)
出題範囲変更なし

福井県(未発表)

入試日:

山梨県

入試日:2021年3月3日(水)

教科出題範囲から除外される内容
国語変更なし
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・標本調査
英語変更なし
社会公民分野の以下の内容
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第2分野
・『地球と宇宙』

長野県

入試日:2021年3月9日(火)

教科出題範囲から除外される内容
国語書写に関する事項
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・三平方の定理
・標本調査
英語中学3年生で習う単語の一部
社会公民分野の以下の内容
・市場の働きと経済
・世界平和と人類の福祉の増大
・よりよい社会を目指して
理科・エネルギーの移り変わり
・エネルギーの保存
・月の満ち欠け
・日食と月食
・地球と私たちの未来のために

岐阜県(変更なし)

入試日:2021年3月9日(火)
出題範囲変更なし

静岡県(変更なし)

入試日:2021年3月3日(水)
出題範囲変更なし

愛知県(変更なし)

入試日:Aグループ 2021年3月5日(金)
Bグループ 2021年3月10日(水)
出題範囲変更なし

三重県(変更なし※)

入試日:2021年3月10日(水)
出題範囲変更なし
※ただし、2月3日(水)・4日(木)開催の前期選抜では範囲変更あり

滋賀県

入試日:2021年3月9日(火)

教科出題範囲から除外される内容
国語書写に関する事項
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・標本調査
・三平方の定理(特色選抜のみ除外)
英語関係代名詞(主格の that, which, whoおよび目的格のthat, whichの制限的用法)
※ただし、本文の読み取りやリスニングの聞き取りなど、検査問題中で使用することはある。
社会公民分野の以下の内容
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

京都府

入試日:

教科出題範囲から除外される内容
国語書写に関する事項
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・標本調査
・三平方の定理
英語設問において関係代名詞に関することは問わない。 (本文の読み取りやリスニングの聞き取りなど、検査問題中で関係代名詞が使用されることはある。)
社会公民分野の以下の内容
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

大阪府

入試日:2021年3月10日(水)

教科出題範囲から除外される内容
国語・書写に関する事項
・中学で習う漢字の一部
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・標本調査
・『図形』のうち「円周角と中心角」「三平方の定理」
英語・『現在分詞及び過去分詞の形容詞としての用法』のうち「後置修飾」
・「大阪版中学校で学ぶ英単語集」にある単語の一部
社会公民分野の以下の内容
・『私たちと経済』のうち「国民の生活と政府の役割」
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

兵庫県(変更なし)

入試日:2021年3月10日(水)
出題範囲変更なし
※ただし、2月16日(火)開催の特色選抜では範囲変更あり

奈良県

入試日:2021年3月11日(木)

教科出題範囲から除外される内容
国語変更なし
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・標本調査
・三平方の定理(特色選抜のみ除外)
英語変更なし
社会公民分野の以下の内容
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

和歌山県(未発表)

入試日:2021年3月11日(木)

鳥取県(未発表)

入試日:2021年3月9日(火)

島根県(未発表)

入試日:2021年3月4日(木)

岡山県(変更なし)

入試日:2021年3月9日(火)
出題範囲変更なし

広島県(未発表)

入試日:2021年3月8日(月)・9日(火)

山口県(変更なし)

入試日:2021年3月9日(火)
出題範囲変更なし
ただし、各教科で選択問題を設定し、配慮としている。

徳島県

入試日:2021年3月9日(火)

教科出題範囲から除外される内容
国語一部の漢字及び漢字の音訓
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・円周角と中心角の関係
・三平方の定理
・標本調査
英語一部の英単語及び熟語
社会公民分野の以下の内容
・「国民の生活と政府の役割」
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科・「月や金星の運動と見え方」
・「自然と人間」

香川県(変更なし)

入試日:2021年3月9日(火)
出題範囲変更なし

愛媛県(変更なし)

入試日:2021年3月11日(木)・12日(金)
出題範囲変更なし

高知県(変更なし)

入試日:2021年3月4日(木)・5日(金)
出題範囲変更なし

福岡県(変更なし)

入試日:2021年3月10日(水)
出題範囲変更なし

佐賀県(未発表)

入試日:2021年3月3日(水)・4日(水)

長崎県

入試日:2021年3月9日(火)・10日(水)

教科出題範囲から除外される内容
国語古典のうち「和歌・俳諧・漢文・漢詩」の作品
数学中学2年生で学習する内容のうち以下のもの
・確率
中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・円
・標本調査
英語・関係代名詞のうち、目的格の that、which の制限的用法
社会公民分野の以下の内容
・「私たちと経済」
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科『地球と宇宙』の「天体の動きと地球の自転・公転」
・日周運動と自転
・年周運動と公転
「太陽系と恒星」
・月の運動と見え方

熊本県(未発表)

入試日:2021年3月9日(火)・10日(水)
中学校3年生の学習内容について教科書の後半を除くなど、配慮をする可能性あり

大分県(変更なし)

入試日:2021年3月9日(火)・10日(水)
出題範囲変更なし

宮崎県(未発表)

入試日:2021年3月3日(水)・4日(木)

鹿児島県

入試日:2021年3月9日(火)・10日(水)
出題範囲変更なし

沖縄県

入試日:

教科出題範囲から除外される内容
国語中学3年生で新たに学習する漢字
数学中学3年生で学習する内容のうち以下のもの
・標本調査
・三平方の定理の活用
英語関係代名詞のうち、主格のthat, which, who, 目的格の that, whichの制限的用法
社会公民分野の以下の内容
・「私たちと国際社会の諸課題」
理科第1分野
・『科学技術と人間』
第2分野
・『自然と人間』

出題範囲変更19・範囲変わらず20・未発表8

調べて見ると出題範囲の変更を発表している都道府県が19、範囲を変更しない都道府県が20、現時点で未発表が8となりました。というわけで出題範囲を変更するかは都道府県によってほぼ半々に分かれています。

入試日程はほぼ例年と変わらず

入試日程についてはどの都道府県も例年とほぼ変わらない日程になっています。入試日については多くの都道府県で3月1週目または2週目とされていますが、毎年、首都圏だけ2月中に公立入試が行われます。特に神奈川県は2月15日(月)とかなり早いです。出題範囲の配慮はなされていますが、それなら入試日程を他の都道府県のように3月にずらすこともできるのではという気がします。変則な日程になってしまっている今年度は出題範囲ではなく、日程の配慮が必要だったのではと思います。

北海道は数学が中3後半部分が範囲外に

各都道府県を見ていると、一番減少範囲が大きいなと感じるのが北海道です。特に数学が相似・円周角・三平方の定理・標本調査と後半部分がごっそりとカットされています。高校入試の図形問題では必須の知識が範囲外なので、図形は中1と中2(図形と証明)あたりからしか出題できない形になりますね。過去問などではカットされた範囲から出題されていると思うので、過去問演習時に注意が必要です。

各都道府県で意外とばらけた結果に

2021年入試の範囲変更は各都道府県で意外とばらけた結果になりました。特に出題範囲変更する都道府県と出題範囲を変更しない都道府県がほぼ半々なのも意外な結果と感じました。ちなみに入試で出題範囲が変更になるから、その分野は勉強しないというわけではないので注意してくださいね。

現時点(8/19現在)で未発表となっている都道府県もありますが、この時点で発表していないということは原則として大きな変更はないのではないかと予想しています。もちろん今後の状況次第で出題範囲変更も出てくると思いますので、受験生の皆さんは自分の都道府県がどうなっているのかしっかり確認しておいてください。

最後に、上記の出題範囲変更は各都道府県の教育委員会のHP中心に調べたのですが、、、なにせ都道府県ごとにフォーマットも違えば、どこに書いているかも違います。また、過去のお知らせなどで発表している場合トップページからすぐに見にいけない都道府県もありました。何が言いたいかというと、情報があまりに探しにくいHPが多すぎるということです(笑)。各都道府県の担当の方、さすがにもう少しわかりやすいHP、UI/UX志向なwebサイトを心がけてほしいなと思います。

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