コロナウィルス蔓延・9月入学で今年の受験生はどう対応すればいい?

受験

2020年はコロナウィルスの蔓延に伴い、学校の休業が続いています。ほとんどの学校で3月から休校が始まり、GWまで休校となっています。また、緊急事態宣言が延長されることも予想され、地域によっては5月末まで休校延長が決まっている場所もあります。

また、コロナウィルスの影響で現在の4月入学・3月卒業というスケジュールを9月入学に変更しようという動きも出ています。オンライン授業などを試みている学校もありますが、多くの学校では授業ができていません。その状況を踏まえると9月入学も致し方ないでしょう。

一方で今年度の受験生にとっては、学校がどういうスケジュールで進んでいくか、入試日程はどうなるか、受験は通常通り行われるかなど不安に思うことが多いでしょう。今年の受験生はどう対応していいか考えたいと思います。

受験は先行逃げ切りが原則!

まず受験生に伝えたいのが、受験は先行逃げ切りが原則だということです。よく「逆転合格」という言葉を聞きます。が、合格するなら他の人が受験勉強に本腰を入れる前から勉強している人の方が有利です。現実として、直前に猛勉強して志望校に合格する生徒がいないわけではありません。ただ、数としては圧倒的に少数です。勉強は常に先行させてやっていくのが鉄則です。

逆転合格の罠

そもそも逆転合格ってのは結果論でしかないです。「あらかじめ逆転を狙っていくので、今は勉強しません」なんてあり得ないですよね。なので逆転合格を狙うのもおかしいですし、逆転をどの時点から算出して逆転とみなしているかもよくわかりません。「逆転合格」をアピールする塾も怪しいと思っています。よくある偏差値が低かった生徒が一気に伸びたというのも対象となる相手が変われば大きく話が変わります。

逆転合格できたと言っている人は、もっと早くから始めていれば、もっと楽に合格できたかもしれないですし、さらに上を目指すことができた可能性もあります。あくまで結果論である「逆転合格」を目指すなど意味がわからないです。

「〇〇は秋からやれば間に合う」は正しい?

似たような話をします。学校の先輩から「〇〇は秋からやれば間に合う」とかアドバイスを受ける人がいます。このアドバイスを真に受けて失敗してしまう生徒がいます。仮にその先輩が秋からやって間に合ったという事実はあったとしても、あなたも同じようにうまくいくという保証はありません。このアドバイスの最大の問題点は、勉強を先送りにしている点です。

早めにやっておけば良いけど、あまりやる気がないこと、気が進まないことを先送りにできる。先送りすると、受験生からすれば、まだやらなくていいという安心感を得られるかもしれないですが、問題点を先延ばししているにすぎません。後から結局やるなら、早めにやっておく方がいいです。このアドバイスは、自分が先延ばしにした問題を結果的に解消できたという1つの事例を示しているだけです。

先延ばしするくらいなら早めに解消させた方がいいので、わざわざ秋以降にやる意味がわかりません。秋からではなく、今すぐスタートさせるべきです。

まずはこれまでの復習から始めよう

受験は先行逃げ切りというと、まだ習っていない部分があるから早く先に進みたいという人も出てくるかと思います。もちろん、未習の内容に取り組むのも悪くはないですが、自己流で進めて行くのはかなりきついです。学校や塾・予備校などの映像授業などあればまた別ですが、自分だけで勉強しないといけばい場合、無理に未習部分を進める必要はないです。それよりはこれまで習った範囲の復習をしっかりと進めておきましょう

受験は過去に習った範囲も含めて全てが出題範囲です。復習を進めていけば結果的に受験勉強につながっていきます。家にいる時間が多いということはそれだけ復習を進めるチャンスがあります。これまで習った内容をしっかりと復習しておきましょう。

・受験は先行逃げ切りが原則!
・勉強を先延ばしするのではなく、今すぐやる!

・まずはこれまでの範囲を復習しよう!

受験日程が変わると勉強内容が変わらない

ただ、受験勉強をしていこうと思っても、そもそも受験の日程がこれまで通り進んで行くか不透明です。また、学校がいつ始まるかもわからず、9月入学の話も出てきており、これまで同様の日程では進まない可能性も出てきています。

ただ、ここで確認しておきたいのは受験の日程が変わっても勉強内容は変わらないということです。今後については不透明なことが多いのは間違いないですが、受験勉強でやるべきことはこれまでと変わりません。周囲の不透明な動きを不安に思う気持ちはわかりますが、切り替えて受験勉強をしていきましょう。

不安な気持ちはどこからくる?

ところで、今回だけではなく、人間誰しも将来に対して不安を感じることがあるでしょう。まして、社会が混乱している中であれば、より不安な気持ちが増大するのはよくわかります。ところで、不安はどこからくるのでしょうか。

専門的な話は置いておいて、個人的には、人はよくわからないことに不安を感じるのだと思っています。将来何になるべきかかわからない、これからどんな世の中になるのか見えない、自分が何をしていいのかわからない、何を勉強したらいいかわからない。これらは全て、よくわからないもの、見えないもの、知らないものだからこそ不安を感じてしまいます。

よくわからないことへの対処法は、そのわからないことをしっかりと理解することです。自分に向き合うと言ってもいいかもしれません。自分がわからないもの、何をしていいか見えないものに対して向き合って理解すれば不安な気持ちが少なくなっていくでしょう。当然、自分ではわからないこともあるので、その際には周りの人に聞くのも重要です。勉強のことでいえば、先生に相談するのも大いに効果があることでしょう。とにかくわからない状態を無くしていくことで不安な気持ちを抑えていきましょう。

自分ができることに集中する

また、そもそも自分ではどうにもならないことを不安に思うこともあります。例えば、試験日程がいつになるのか、出題形式はどうなるのか、倍率は高くなってしまうのか、などです。これらの悩みは残念ながら自分ではどうしようもありません。自分でその状況を変えることができないからです。なので、自分ではどうしようもないなと思う事柄は考えることをやめて、自分ができることに集中しましょう。

例えば、「受験日程がいつになるのかわからず、不安に感じてしまう」場合、正直受験日程がいつになるのかは、悩んでも自分ではどうしようもありません。そのことをいくら考えても解決できるものではないので、考えるのはやめましょう。

そして、「受験日程がいつになってもいいように、今から勉強をコツコツやっていこう」と考えるようにしましょう。これなら、周囲の出来事に関わらず、自分ができることです。残念ながらいくら悩んでもどうしようもないことは世の中たくさんあります。そう言った悩みから逃げて、自分ができることに集中するようにしましょう。

不安の原因はよくわかっていないから。その時は、
・何がわかっていないのか理解しよう!
・自分ができることに集中しよう!

これからどうなるかはわからない。自分ができることをやろう!

現在の状況を考えると、多くの受験生がこれからどうなるのだろうか?と悩んでいるかと思います。特に高校3年生はそれまでに英語の民間試験の撤廃であったり、共通テストの記述式の問題など、これまで多くの方針転換などにさらされてしまっています。そんな中、コロナウィルスでの休校や9月入学などさらに自分たちを惑わせるような話題が続いています。大変な状況で悩む気持ちはすごくわかりますが、自分たちでどうにもならないことに悩みすぎるのはよくないです。まずは自分たちでできること、特にこれまでの復習はできるはずです。自分ができることに集中していけば、悩む気持ちも落ち着いてきます。ぜひ自分ができることをコツコツと続けていくようにしてください。

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