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文章読解力をつけよう!国語が苦手な人がやるべき勉強法は?

中学生向け

「文章が読めない。」「読んでみたけど内容がわからない。」

国語が苦手という生徒は意外に多くいます。日本語で書いているんだから、誰でもできると思われがちな国語。また、勉強方法がよくわからないと思われることも多いです。今回は国語が苦手という人がまず何をすべきか、その勉強方法・やるべきことをまとめてみます。

国語が苦手な人には2種類ある

まず、国語が苦手という場合、大きく分けて2種類に分類できます。1つは国語だけでなく、他の教科も苦手としているケース。2つ目は他の教科はできるのに国語だけが苦手というケースです。

それぞれで何をすべきかが少し異なります。国語には必要な力がいくつかありますが、他の教科も苦手なのか、国語だけ苦手なのかでうあるべきことが変わってきます。

国語に必要な力は?

そもそも国語で良い成績を取るためには何が必要になるのでしょうか。必要な力を大きく4つにまとめます。

必要な力

1.文章を正しく読む
2.設問に答える
3.語彙力をつける
4.漢字を覚える

上記の4つです。細かく見ていく前に、先ほどの2つのケースではどの力が足りていないのでしょうか。

結論から言えば国語だけでなく、他の教科も苦手という人は1.文章を正しく読むことができていない場合が多いです。逆に、国語だけが苦手という人は2.設問に答えることができていない場合が多くなります。生徒によってどちらが必要なのかは変わってくるものの、大まかには上記の傾向が見てとれます。

ちなみに、3語彙力と4漢字は知識面になりますが、こちらも単純な知識だけでなく、文章読解に繋がっていきます。これに関しては、国語だけでなく、他の教科も苦手という人の方がよりできていない場合が多いです。ただ、国語だけ苦手だという人も、知識問題としては漢字や語彙力の問題は解けるけれども読解に活かせていない生徒は多くいます。

何れにしても、この4つだけ見ても国語力を上げるのは無理ですね。というわけで上記の力をさらに細かく見ていきましょう。

「読解する」とは?

そもそもよく「文章を読解する」と言われますが、「文章読解」とは何をすることでしょうか?

読解とは国語で言えば2つの力で成り立っています。それが文章を読むことと、設問に解答することです。国語の文章題の場合、最初に必ずこの言葉があります。

「次の文章を読み、後の問いに答えなさい」

つまり、国語では文章を正しく読み、設問に対して答える力が求められているわけです。先ほど書いた1と2の力を身につけることが大事ですね。ただ、それでは文章を正しく読み、設問に答えるには何が必要となるでしょうか。

文章を正しく読むには?

まずは文章を正しく読むにはどうしたら良いかその解決策をまとめます。

「読む」とは「内容を理解すること」

そもそも他教科含めて勉強が苦手な生徒は文章を読めていない可能性が高いです。ここで言う「読めていない」とは内容を理解できていないと言う意味です。

そう言っても、おそらく生徒は「いや、僕は文章読んだよ」と言ってくると思います。でも子どもがやっているのは「読む」ではなく「字面を眺めている」状態に近いです。要するに、その文章を眺めているだけで、その中身を理解しようとせずに眺め終わった状態を「読んだ」と勘違いしています。当たり前ですが、文章を読むとは「内容を理解している」というのが「読む」作業になります。

「読む」が苦手な生徒は音読から始める

最初にも書きましたが、文章を正しく読めない生徒は他教科にも大きく影響していきます。その場合、まず始めるのは音読からです。特に小学生や中学生の子どもであれば、最初はまず音読が大切です。先ほども言ったように、文章が正しく読めない生徒は、読んでいるのではなく、眺めている状態です。この眺めている状態を避けるのに有効なのが音読です。

音読をすることで、子どもはその1文字1文字を正しく発音しなければなりません。発音しようとすると、ただ以前は眺めて飛ばしていた事柄を、正しく認識する必要があります。そのため、内容の理解につながりやすくなります。これは国語に限った現象ではありません。算数や数学で文章題が苦手という生徒も音読をすると、そこで書かれた内容を理解しようとします。それを続けることで、自然と文章の全体像が見えてきて、問題を解くことができてくるのです。

もちろん、音読するには正しく発音する必要がありますし、文節に区切るという力も必要です。音読することで、漢字を読めるようになる、語彙力を掴む、文法を理解していくことにもつながります。なので、文章が正しく読めない生徒はまず音読から初めてみてください。

文章を読むのはまず音読するのが大事!

「読む」=「会話する」イメージ

また、もう一つ国語で文章を読むためのコツは文章と「会話する」イメージを持つことです。文章と言っても簡単な内容ばかりではありません。内容が難しい文章の場合、音読するだけでは理解できないことも出てくるでしょう。そこで、「会話する」イメージを持つようにしましょう。

「会話する」とき、人はうなづいたり、「えっ?」と戸惑ったり、「なんで?」と疑問に思うことを言葉に発しますね。それを文章を読む際にもやりましょう。

「なるほど」と思った時には「うんうん」とうなづいてあげればいいですし、よくわからないことが出てきたら「えっ?」と戸惑いを見せてあげればいいです。突然出てきた初登場のことに関しては「なんで急に出てきたの?」と言ってあげてみましょう。なんならツッコミを入れてあげてもいいです。

特に大事なのは「わからない」ときに「えっ?なんで?」とわからないことを明確にしてあげることです。文章には何かしらの伝えたいメッセージがあるはずです。筆者もそのメッセージをどうにかして伝えたいはずです。そのため、読者が「わからない」と感じる部分は説明を追加していきます。なので、わからない部分は素直にわからないと認めてあげることも大事です。そうすると、そのあとに補足説明されている部分を見つけることができます。その文章と「会話していく」イメージを持って読んでいくようにしましょう。

設問に答えるには?

続いて「設問に答える」を考えていきます。最初にも書きましたが、基本的にはまず文章を読める状態を作るのが先です。ある程度文章が読めれば、解ける問題が増えていきます。ただ、文章は読めるのに解けない問題が多い人はどうすればいいでしょうか?

答えは必ず文中に根拠がある

設問の答えを自分で考えて答えようとする生徒がいます。もちろん、文章を読んで自分なりに考えていくことは重要ですが、国語の解答としては求められていません。国語では答えは必ず文中に根拠があります。最初に国語は「次の文章を読み、後の問いに答えなさい」と書いてあることを述べましたが、言い換えれば、「次の文中に設問の根拠があるから、それを読んで設問に答えてください」と宣言されていると言っていいでしょう。

自分の考えではなく、文中に書かれていることで答えるようにしていきましょう。

設問が何を聞いているのかを明確にする

当たり前のことですが、設問が何を答えとして求めているのかを明確にしていきましょう。端的に言えば、「設問に答える」ことは「聞かれたことに対して返答する」と同じです。

「今何時ですか?」と聞かれた際に「時計は1台あります。」と言ったら聞かれたことに答えていませんね。国語の設問に答えるのも基本的には同じです。聞かれた内容に正しく答えていきましょう。

言い換え問題か因果関係かを見極める

ちなみに、国語の設問として問われることが多いのは「言い換え問題」か「因果関係問題」です。言い換えとはその言葉を別の言葉に言い換えることです。因果関係とは、2つの事柄が原因(理由)と結果につながるという関係です。

国語の設問で「○○とはどういうことですか」という設問を見ることが多いと思います。これは言い換え問題です。「○○に当てはまる部分と同じ内容を考えて」と聞かれているので、その部分を答えてあげればOKです。

また、設問で「○○とありますが、その理由を答えなさい」という設問がありますが、これは因果関係を聞いています。「○○に至った理由」を答えてあげましょう。因果関係の方が苦手な生徒には難しく感じるかと思います。最初のうちは自分の答えを見て、その答えが○○の理由になっているかを毎回確かめるようにすると良いでしょう。

選択問題で消去法は後回し!まず自分で記述してみる

国語の設問で選択問題もよく出されると思います。選択問題になると急に消去法をやる生徒が増えてきますが、消去法は最後の手段です。中には消去法でしか解けない問題もありますが、選択問題でもまずは自分で記述していくようにしましょう。設問への解答は記述が基本です。記述することができれば選択問題もできるようになります。

もちろん、入試などでは選択問題も出題されますし、時間制限もあります。消去法でしか解けない問題も登場するので、消去法をしたくなる気持ちはわかりますが、自分で記述する力をつけた方が後々の力になります。入試直前などは選択肢問題を素早く解くことも考える必要もありますが、練習段階ではしっかり記述することを意識してください。

語彙力・漢字は読解にも必要

最後に語彙力と漢字についてです。語彙の問題や漢字の問題はそもそもそれ自体を知識として設問にしてきます。漢字はほぼどんなタイプの試験や入試にも登場しますね。そのため、知識として頭に入れておく必要があります。ただ、それだけでOKというわけではないです。なぜなら語彙力や漢字は読解する際にも必要だからです。

少し例を見ておきましょう。

人々を欺瞞する行為」

上記のフレーズを見たときに、「欺瞞(ぎまん)」という言葉の意味がわかるでしょうか。これは「あざむくこと」「だますこと」という意味になります。最初にも書いたように、文章を正しく読むには内容を理解することが大事です。上記であれば、もし「欺瞞」の意味がわからなければ、内容を正しく理解することはできません。「人々を○○する行為」というざっくりとした内容しかわからず、読解とは言えません。つまり、言葉の意味がわからなければ正しく内容を理解することなどできないわけです。

また、もう一つ大事なポイントとして、漢字の意味を理解するのも大切です。先ほどの「欺瞞」で言えば、「欺」と「瞞」という2つの漢字が使われています。これらはどちらも「あざむく」と読めます。「瞞」は難しいですが、「欺」についてはわかっておきたい漢字です。これを知って入れば、たとえ「欺瞞」という言葉を知らなくても漢字から意味を推測することができます。

漢字もただ読める・書けるだけでなく、意味を理解し、読解につなげる。このように、単に知識として知っているだけでなく、読解につなげることを意識しておくことがとても重要です。

まとめ

国語は何をしたら良いかわからないという人が多い科目です。ただ、意識するのはしっかりと読むことと、設問に書かれていることに答えることの2つで、これに知識面でも内容理解につなげていくのが大事です。出てきた文章にしっかりと向き合って、一文一文を噛みしめて読んでいくようにしましょう。

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